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ファナウ カウンセラー のりこです。
今日は日本人には馴染みの少ない宗教について書いていきます。
最初に誤解のないようにお伝えさせていただきますが、私は宗教を否定するつもりはないですし、個々の信仰は自由であり大切だと思っています。
昨日のインドネシア繋がりで、
インドネシアの多くの方が信仰しているイスラム教、イスラム教徒=ムスリムについて
インドネシア滞在中に私が感じたことを書かせていただきます。
2025年現在、
世界のムスリム人口は約20億人に達していて、世界人口の約25.6%を占めています。
世界の4人に1人以上がムスリムということになります。
しかも、ムスリム人口は今も増加中で、出生率の高さと若年層の多さがその背景にあるといわれています。
将来的には、2050年ごろには世界人口の約30%がムスリムになるという予測もあるほどです。
ちなみに、地域別で見ると、ムスリムの多くは中東ではなく、
アジア・太平洋地域に集中していて、全体の約62%がこの地域に住んでいます。
たとえば、インドネシアやパキスタン、
インド、バングラデシュなどが大きな割合を占めているのが現状です。
イスラム教徒、つまり「ムスリム」とは、唯一神アッラーへの
絶対的な服従を信条とする人たちのことで、
彼らは、預言者ムハンマドに啓示された神の言葉が記された聖典「クルアーン(コーラン)」と、
ムハンマドの言行録「ハディース」に従って生活しています。
ムスリム方々のの生活には、以下のような特徴があります。
礼拝(サラート):1日5回、決まった時間に神に祈りを捧げる。
断食(ラマダン):年に一度、日の出から日没まで飲食を控える月がある。
施し(ザカート):貧しい人々への支援を行う義務。
巡礼(ハッジ):可能であれば一生に一度、聖地メッカへの巡礼を行う。
食事面では、
豚肉やアルコールの摂取は禁止されていて、
倫理的にも誠実さや家族の絆を大切にする文化が根付いています。
世界で最もムスリム人口が多い国はインドネシアです。
中東だけじゃなく、アジアやアフリカにもたくさんのムスリムが暮らしいます。
いろいろムスリムについて書きましたが、
インドネシアの開業助産師さんたちの助産院に滞在していると、
朝の4時ころからコーランが外で流れ始めます。
私も何度もコーランで起こされましたが、人間て不思議なもので、
慣れてくると起きなくなるものです。
そして、助産院勤務中や、私と話しているときでも1日5回のお祈りの時間になると
『 のりこ、お祈りの時間、ちょっと祈ってくるね 』とお祈りに行きます。
これも慣れてくるので、私も『 オッケー、いっってらっしゃい 』と見送り、
お祈りを終えた彼女たちとまたすぐに『 でね、さっきの話だけど、、、、』と
話を続けられるのです。
呼吸をしたり、食事をしたりするのと同じように生活、体の一部として存在している宗教の存在を
間近で見聞きしていると、そして、pray roomで祈る彼女たちの姿を見ていると、
なんだかうらやましく思える私がいました。
というのも、
お祈りは神様との対話で。
祈りの時間は自身の行動を内省したり賞賛できる時間。
お祈りの前に、誰かとけんかをしてしまったり反省することがあったり、
怒りを感じていた場合、冷静になれる時間、気持ちをリセットできる時間であるように見えたのです。
日本で生活し仕事をしていると、だれかとトラブルがあったりすると
その日一日、もしくはもっと気持ちがネガティブに引っ張られてしまうことがあったりするけど、
神との祈り、対話の時間で気持ちをリセットして次に向かえると感じたのです。
皆さんはどう思われますか?
日本人は寛大な人種でクリスマスを祝い、新年には初詣で神社にいくという独特な文化があり
寛容なのかも知れませんが、海外の友人からするといつも不思議がられます。
そんな日本人の寛容さもいいと思うし、本人が幸せと思える選択が一番だと思います。
とはいえ、インドネシアの彼女たちの信仰のある生活も羨ましくも思う私がいました。
ラマダンも話すと長くなるのですが。
日本に住んでいるムスリムの友人家族にラマダン中のディナーに誘われたことが何度もあって、
今年はラマダン中に1日だけ断食をして、ディナーに参加したことがありました。
感覚が研ぎ澄まされる感じがしました。
また、ラマダン中は日中も水分も摂取できない、しないので、
日が昇る前の食事で気を付けている食材があったりしていて、
とても興味深かったです。
ちなみに水分をとれないので、水分の多いレタスなどを食べたり
工夫しているそうです。
それは意味あるの?って思う方もいると思いますが、私は生活の知恵?
工夫だからいいと私は思いますが。
宗教で戦争もおこるので、簡単に語れないものだと思いますが、
今回はインドネシアで感じたことを書かせていただきました。
これまで私は開業助産師として、日本で暮らす多くの外国人母子をサポートさせていただいています。
またインドネシアや世界の助産師と関わる中で、さまざまな宗教を持たれる女性との出会いがあり、宗教の意味や文化、その人のアイデンティティなど考えることがあります。
これからも国際関連で活動していきたいと思っています。
母乳育児と宗教も奥深くて、インドネシアで学んだことがあります。
これは専門書に投稿していきたいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございます。
日本は3連休初日ですね。
素敵な休日をお過ごしください。
ファナウ のりこ
写真1枚目 助産院の中にある祈りのお部屋pray roomで祈る助産師さん
写真2枚目 インドネシアでは赤ちゃんが生まれる時も、分娩室でコーランを流しています。
母子の安全と安産、産まれてくる赤ちゃんを願って。そして生まれたあとに、父親が赤ちゃんの耳元で
赤ちゃんが生涯幸せで過ごせるようにとコーランの決められたセリフをささやきます。
これは父にとって大事な役割のため、妊娠中から覚えて練習するそうです。